令和７年：関区民センターでの確定申告無料相談会

令和７年（2025年）も、所得税の申告無料相談会がおこなわれます。

すこしでも申告がスムーズにいくように、注意点などおさえておきましょう。

 

無料相談会の概要

練馬西管内では、令和７年（2025年）も、次のとおり、税理士による無料相談がおこなわれます。

各日とも、10名ほどの税理士が対応にあたります。

• 関区民センター……１月28日（火）～１月31日（金）
• 石神井庁舎…………２月４日（火）～２月７日（金）

 

そして、各日とも、相談時間は次のとおりです。

• 9:30～12:00　13:00～16:00

 

「練馬西　確定申告　無料相談」とインターネット検索すると、予約サイトがでてきます。

ただ、当日にお並びいただくことでも大丈夫だったような……

定かな記憶ではないので、確実に相談したいかたは、関区民センターなどに確認してみてくださいね。

 

なお、対象になるのは、小規模なかたにかぎられます。

それぞれの相談時間は30分ていどなので、つぎのような大口の相談はうけられないのです。

• 不動産や株式の譲渡
• すでに税理士がいらっしゃるかた
• 所得が300万円をこえる
• 消費税の課税売上が3,000万円をこえる
• 完璧に節税もしたい

 

上記にあてはまらないビジネスをしていたり、給与や年金がある。

そんなかたに、ベースとなる申告書を持ってきていただき、大きな問題がないかを一緒に確認する。

そして、その場で申告をすませてお帰りいただく。

無料相談会は、こんなイメージです。

 

もし無料相談会がなければ、自力でなんとかするか、税務署での相談をうけることになります。

時期によっては、数時間待ちになることもあります。

寒いなか…

 

それが、多少の準備などは必要なものの、30分ていどで申告まで終えることができるのです。

すこしでもスムーズに申告まで終えるために、気をつけることも確認しておきましょう。

 

相談会にて気をつけると良いこと

相談会にいらっしゃる際には、次のことに気をつけましょう。

• 数字はまとめておく
• 電子交付の源泉徴収票
• 前回の申告書ももっていく
• 電子申告に必要な情報をわすれずに
• 還付の口座もわすれずに

 

数字はまとめておく

収入や経費。そして、とくに医療費。

これらは、あらかじめ集計しておきましょう。

 

集計というのは、意外に時間がかかるものです。

相談時間の30分は、あっという間にすぎてしまいます。

もし終わらなければ、最悪、後日にあらためていただくことになってしまいます。

 

また、「無料」の性格上、数字について、税理士が責任をもつことはありません。

ゼロから、税理士が申告書を組みたてるわけではないのです。

それは、無料の範疇を超えてしまいますから。

なので、数字はあらかじめ集計しておきましょう。

 

電子交付の源泉徴収票

最近は、紙にプリントせずに、データで源泉徴収票をわたされることもあります。

この源泉徴収票は、ほとんどすべての数字・情報が、申告書をつくるさいに必要になります。

 

相談会のその場で、源泉徴収票をみることができれば問題はありません。

ただ、ログインや通信などの都合で、その場で見ることができない…となってしまえば、やっぱり後日にあらためていただくことになってしまいます。

これが気になるときは、数字などをすべて控えておきましょう。

源泉徴収票がなければ、申告書の作成は、そこでストップしてしまいますから。

 

前回の申告書ももっていく

前回はあったものが、今回はない…ということがあります。

前回の申告書は、忘れ物をふせぐのに役立つのです。

 

たとえば、ひとり親控除や寡婦控除・障害者控除などは、レシートなどがあるわけではありません。

ご自身で意識していないと、忘れることもあるのです。

そして、これらは金額もそれなりのもの。

忘れものをふせぐには、前回の申告書が大事です。

 

電子申告に必要な情報をわすれずに

e-Taxで申告をするには、利用者識別番号とパスワードが必要です。

もちろん、申告は紙でおこなうこともできます。

ただ、税務署としては、e-Taxを推進したいのです。

 

おそらく、ほとんどのかたにとって、パスワードなどは１年に１回しかつかわないもの。

重要度は、ひかくてき軽いほうになると思うのです。

 

でも、相談会では、パスワードなどにもこだわります。

過去にとった履歴はないか…などを調べざるを得ないのです。

そこで、ちょっと時間をつかってしまいます。

場合によっては、利用者識別番号もパスワードも取り直したり…

 

時間にすれば、５分～10分ていどです。

でも、ムダに待たされるような感覚を持つかもしれません。

それを避けたいなら、利用者識別番号とパスワードも忘れないようにしましょう。

 

還付の口座もわすれずに

税金の還付は、口座へ振りこまれます。

その口座が分からなければ、出直すことになってしまいます。

 

過去に３回ほど、「還付用の口座をわすれた…」かたにお会いしています。

「払うつもりでいた」と。

その後、やっぱり再来していただいています。

 

出直すというのはダメージも大きいので、還付の口座情報も忘れないようにしましょう。

寒い時期ですからね。

 

まとめ

確定申告の無料相談会について、概要と注意点をみてきました。

申告は、なるべくサクッと終えたいものです。

ただ、税務署は、一等地にあれば、批判の対象にもなってしまうもの。

なので、ときに不便な場所にあったりします。

わざわざ出向かなくてすむように、無料相談会も検討してみましょう。

 

※　記事作成時点の情報・法令に基づいています。