経理を苦痛に感じないようにするには
経理は面倒だし時間もかかるので、苦痛に感じるときもあります。
その苦痛は、習慣の力がやわらげてくれます。
数字とうまく付き合っていくには、習慣にすることが欠かせません。
会計ソフト入力は面倒
経理、とくに会計ソフト入力は、面倒です。
なにが面倒かといえば、まずは資料を集めること。
紙の領収書などをとにかく集めておけばよい…と思いがちですが、それだけでは不十分。
ネットで買い物をすれば、その時、あるいは後日に領収書をダウンロードする。
くわえて、それがインボイスなのかの確認も必要。
また、相手によっては、なかなか請求書を送ってこないこともある。
そして、そうした領収書のなかには、後日の参考にするなどの理由で「これだけは手元においておこう」というものも出てきたりします。
その積み重ねで、資料が一か所ではなく、いろんなところにあることも。
「集めて整理するのが面倒だな…」と。
いざ資料が集まったとしても、入力するときも面倒です。
すべてがスラスラいけばよいものの、分からないことがあれば、そこで一旦ストップです。
そして、調べ物を…と。
それをクリアして入力が終わったとしても。
その内容が合っているか確信がもてないこともあるかもしれないですね。
ここまでの苦労をして会計ソフト入力が終わっても、それがお金になることもない。
税金の申告が義務だから、「しょうがないかな」と思ってしまうものです。
苦労のわりに見返りもなく、むしろ罰金のように感じるかもしれないですね。
ただ、数字というのは役に立つ道具です。
そして、面倒にかんじるのは、習慣になっていないからかもしれません。
苦痛に感じないようにするには
習慣の力は偉大です。
なにが…といえば、まずは行動するときに「やろう」と自分に言わなくて済むこと。
仕事でもプライベートでも、次のことってありますよね。
- やりたいこと
- やらなきゃいけないこと
- やったほうがよい…と思っていること
きっと、どれも「無意識」で始めることはないはずです。
でも習慣というのは、時刻とか場所などをきっかけに、自動的にやってしまうもの。
もしやらないと、かえって気になるものです。
ハミガキをしないと、なんか口のなかがスッキリしないような。
そして、ほとんど無意識のうちにやるとしても、すこし達成感も得られます。
なにかを習慣にしていると、その達成感がないことが、気持ち悪く感じるはずですよ。
それをイヤに感じてしまうから、かえって続く。
こうした積み重ねを、なにかのタイミングで振り返ってみると、ちょっとした自信になることも。
経理も習慣になり、こうしたサイクルにのってしまえば、苦痛に感じることはないものです。
そのためには、ある程度の期間は「頑張る」ことも必要かもしれません。
やっぱり、面倒だし時間もかかりますからね。
でも、「やらないと気持ち悪い」と感じられるようになるには、時間も必要かも。
人間だれでも、パッと変わるのもむずかしいですから。
ただ、そこまでして得られるものは何か…も気になりますよね。
数字という道具
きっと、ふだんの生活で、買い物するときに値段が分からなくて困ることはないはずです。
小学生の時に、算数をやっていたから。
でも大昔をかんがえれば、読み書きそろばんは、できない人もいたのは歴史の事実です。
だれかが「これは良い」と思って、子供にも無理やり勉強させるようにしたんでしょうね。
そして、その恩恵を受けているわけです。
ものごとは、自分の興味があるものに取り組むのが理想です。
そうすれば、自分の興味が、勝手に自分を引き上げてくれますから。
でも、なかには先に勉強をして、あとから意味が分かるものもある。
また、役に立つと分かっていたら勉強するのか…という問題もありますしね。
経理をした結果の数字、経営数字も、そうしたものかもしれません。
あるとき、ふと「役に立つかも」と気づくような。
あるいは、気がついたら役に立っていた…というような。
気が向かないものを習慣にしようとするとき、最初は頑張ることも必要です。
数字は、歴史も証明しているように、とても役に立つ道具。
毎日5分とか、ちいさな目標から始めてみましょう。
最初からたくさん頑張ろうとすると、長続きしないですから。
量にかかわらず、続けることこそ大事なのです。
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