事業に目標が必要な理由と立て方
事業をしていて「○○になりたい」が遠く感じたら、目標を立ててみましょう。
きっと、そこにたどり着きやすくなりますから。
目標が必要な理由
事業をするなら、目標があったほうがよいです。
目標とは、最終的なゴールにたどり着くための、道しるべのようなもの。
きっと、事業をしているかたには「こうなりたい」とか「○○が欲しい」といったゴールにあたるものがあるはずです。
でも、おうおうにして、それはすぐには手に入りにくいもの。
遠くに見えている山のようなものだったりします。
もし現実で、いま住んでいる所から、ある山の頂上へ行くときはどうするでしょうか。
まず、地図やガイドブックなどを目安にしますよね。
それ無しに、いちど迷ってしまったら。
時間をロスするのはもちろん、始めたところに帰ってくることも難しくなりますから。
すると、いちどの失敗が命取りにもなりかねない。
また、目安になる駅や休憩所をふまえて、準備もするはずです。
どこどこにコンビニがあるから、そこで食べ物を買おうか…などと。
それが分からなければ、想像しうる限りのものを持っていかなければならない。
その想像にモレがあり、もしお店などが見つからなければ、そこで立ち往生の可能性も。
さらに、歩いている途中で、出かけたときの予想以上につかれることもあるでしょう。
そんなときは、臨時に休憩をする必要もでてきます。
すると、山登りの最中でも、最初にたてた目標は変わることも。
目標は、そのときの状況におうじて変わる可能性があるものです。
ただ、それを踏まえても、いつでも持っておきたいもの。
ここまで山登りに例えましたが、これは事業でも同じではないでしょうか。
目標の立て方
目標は、ゴールもそうですが、言葉や数字におきかえる必要があります。
それが出来ないうちは、すごくざっくりした地図を見ているようなもの。
たとえば、だいたいの方角しか分からないような地図。
これが、目標を言葉や数字におきかえることにより、道がどうなっているか、坂はどれくらいの傾斜か…などが、なんとなくですが、分かるようになるのです。
難易度がみえてくる…と。
ものごとが具体的になっていく…とも表現できます。
すると、行動もしやすくなるのです。
どっちに行ったらいいのか分かりやすくなる…と。
さて、事業において目標を立てるときは、つぎの言葉をくりかえします。
- ○○すると△△円が出ていく、または入ってくる
基本的には、これを積み上げていくだけなのです。
一つ一つは、きっと難しくないはず。
ただ、その量や、「絶対に○○する」と「○○するかもしれない」あるいは「○○したい」の違い。
さらに、とくに売上について、どうなるかは誰にも分からない…という現実。
また、○○すると「なぜ」△△円になるのか…を深掘りする必要があることも。
これらを踏まえると、面倒だな…と思ってしまうかもしれませんね。
だから、分かるところから積み上げていきましょう。
それは、売上がゼロでも絶対にかかる経費。これを固定費とよびます。
家賃や携帯・パソコンの通信費などは、おそらく入ってきますよね。
この固定費だったら、予想もつくはずです。
それから、固定費以外のもの。
それは売上と、売上におうじて変動する仕入れなどの経費です。
これらは「○○円で買って△△円で売る」という風にセットで、つぎの3つの視点を持ってみましょう。
- 固定費をカバーするために、最低限必要なライン
- あるていど現実的な予想
- 「こうなって欲しいな」という希望
いったんは、ここで終わりです。
もし、ここで黒字になっていないなら、最初から練り直し。
いっぽう黒字になっているなら、「お金はどうなるか」も確認しましょう。
車や設備などを買っているときは、黒字であっても、お金が足りなくなることもありますから。
そして、いくらか納得できる目標ができたら、それを頭にいれつつ行動を。
その後に、その行動と立てた目標を照らし合わせる。
そのズレをふまえて、つぎの目標をたてて、さらに行動する。
この繰り返しで、経験はもちろん、数字やお金にかんする知識やノウハウも手に入ります。
すると、だんだんと自分の判断に自信がもてるようになるはずです。
ちなみに、この目標のことを事業計画や経営目標、予算、予測、予想などと呼んでいます。
と構えてつくる必要もなく、自分だけが分かるもので大丈夫ですよ。
事業をするからには、だれでもゴールのようなものは持っているとおもいます。
それにたどり着きやすくするため、目標も持ってみましょう。
まとめ
事業をしているときの道しるべにもなる目標の必要性と立て方についてみてきました。
おそらく、初めて立てるときは面倒だし大変なはずです。
でも、それを繰り返すことにより、税金はおろか、数字やお金のことも身に付きます。
きっと、目標がないときよりも早く。
限られた時間を有効につかうためにも、目標はあったほうが良いとおもっています。
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