お金を自由に使えることのデメリット

独立したり自分の会社を設立すれば、お金は自由につかえます。

ということに、メリットもデメリットもあります。

そのデメリットを緩和する方法についても確認しておきましょう。

 

自由に使えることのメリット・デメリット

個人事業主や、自分で会社をつくり自分が社長になるとき。

事業のお金は、自由につかうことができます。

だれも、反対するひとはいないですからね。

この自由につかえることには、メリットもデメリットもあります。

 

メリット

まずメリットですが、たとえば次のようなことが。

  • すぐに決めることができる
  • リスクをとりやすい
  • つかった結果である事業に、自分の色や個性が反映されやすい

 

事業というのは、行動がすべて…という面もあります。

もちろん、いつもいつもではなく、考えてから、先をみてから…ということも大事ですけれどね。

でも、考えたのはいいけれど、行動しなければ、結局のところ意味はない。

行動しようとおもった熱があるときに、時期を逃さないことも大きいわけです。

 

その行動を躊躇させるのが、リスクです。

「失敗するかも」とおもえば、「やめとこうかな…」となりがちですからね。

ということを自分のなかで考えているうちはよいですが、だれかに反対されると。

それがお金の決裁権をもつかたであれば、その行動は、リスクはありつつもやる気はあるのに、できないことにつながります。

やりたいことが出来ない…というのは、ちょっとしたストレスですよね。

 

と、失敗するリスクがありながらも、行動を重ねること。

これって、つまり自分が決めた、自分の意思です。

それを繰り返しているうち、気がついたら、事業は自分の色になっています。

これは、中にいると実感できないかもしれませんね。

でも、外から見ると事業主や社長それぞれの違いとして、けっこう分かるものなんですよ。

 

デメリット

メリットがあるということは、デメリットもあるということ。

裏返してみれば、ちがう見方もあることって多いですからね。

それが、たとえば次のようなことです。

  • 計画性がうすれる
  • ムダ遣いをすることも
  • 知らない考え方がふえる

 

行動することは、もちろん大事なことです。

ただ、事業をしているからには、どうしても避けなければならないことがあります。

それは、お金が足りなくならないようにすること。

 

そのためには、ときに先を考えたうえでお金をつかう必要もあります。

手持ちのお金のなかには、つかってはいけないお金もありますし。

後払いのものも多いですし、いつでも次のタネ銭をもっておくことも必要ですからね。

 

そこにムダ遣いもからんでくると。

お金をつかうのに、だれも反対するひとがいないということは、ムダ遣いがふえるリスクもあるわけです。

それが、次のためのお金にも影響してきます。

 

お金のことにかぎらず、「もし分かっていれば、もし知っていればやらなかったこと」ってなかったでしょうか。

やる気があったり、勢いがあったりすると、ときに自分以外の視点を無視しがちなこともあります。

やる気などがあるときは、「それは良いこと」って思いがちですからね。

ただ裏返してみれば、それもデメリットということができるのです。

 

こうしたデメリットを緩和するためのことについて、考えてみましょう。

 

どうデメリットを緩和するか

お金を自由につかえるからデメリットがあるなら、自由につかえないときのことも考えてみましょう。

自由につかえないときのメリットを。

すると、たとえば次のようなことが挙げられます。

  • 制限があるからこその計画や優先順位
  • ムダ遣いがへる
  • 工夫をするかも

 

自由につかえず、制限がかかっているなら。

きっと、大事なもの、より欲しいもののためにお金をつかっていくのではないでしょうか。

「○○したいな」ということがいくつか出てきたとしても、計画をたてたり、優先順位をつけるはずなのです。

 

そのために節約が必要なら、とうぜんムダ遣いも減るでしょう。

あるいは、おなじお金で、より効果や結果につながるものも探すとおもうのです。

 

こうした状況を疑似的につくりだすために、つぎのように考えてみるのはいかがでしょうか。

  • もし他人のお金だったら、どう使うか

これを、つぎの前提で。

  • 事業を黒字にして、その他人にも分け前を渡さなければならない

 

自分のお金だったら、失敗をしても、その被害は自分がかぶるだけです。

ということが気を楽にするので、行動がしやすくなる。

反面、赤字やお金が足りなくなる事態を招きやすくするのも現実です。

 

こうしたことを避けるために、ときに「もし他人のお金だったらどう使うか」という視点も持ってみましょう。

会計データを振り返りつつ。

きっと、目線はシビアになり、よりお金を増やすことに意識がいくとおもうのです。

 

自分がやっていることの実態は、あんがい自分には見えにくいものです。

というか、自分をあたかも他人の目線でみる…というのは、すごく難しいこと。

だからこそ、自分の目線や意思だけでよいのか…と疑ってみることも、ときに大事です。

 

まとめ

お金を自由につかえることには、メリットもデメリットもあります。

そのデメリットを緩和するために、あえて自由につかえない状態も想定してみましょう。

もし他人のお金だったらどう使うか…と。

 

独立したり自分の会社を設立すれば、お金は自分の自由につかえます。

ただ、その状態をずっと続けていくためには、自分のやりたい通りに…だけでは足りない場面もあるのです。

もちろん、そこには会計データも活用できるんですけれどね。

お金を自由に使えるからこそのデメリットがあることも、意識しておきましょう。

 

 

※ 記事作成時点の情報・法令に基づいています。