後が楽になる会計ソフト入力のコツ

会計ソフトは、いちど入力したあとのチェックが必須です。

そのチェックを楽にするコツをご紹介します。

 

いちど入力して終わりではない

会計ソフトに入力するのは、手間も時間もかかり大変です。

でも、いちど入力すれば終わりではなく、入力した後のチェックも必須なのです。

というのも、次のようなこともあるからです。

  • 預金や未払金などの残高が合っていない
  • 月払いのものは1年で12個あるべきなのに、足りない
  • 仮払金や仮受金が残っている
  • 現金の残高が、やけに大きい
  • ある科目がマイナスの値になっている

 

このようなことがあれば、じつは利益も違っている可能性がたかいのです。

すると、税金だって変わってくる。

 

1つ1つの領収書などを入力しているときは、たとえば「1年をとおして〇個目…」などと考えている余裕はないものです。

でも、それは当然ですし、それでも良いのです。

それなりの量がある会計データをすべて頭に入れながら…なんて、誰にもできないことですから。

 

ただ、その代わりに後でチェックする必要はあります。

利益や税金が違っている可能性のこともありますが、そうした間違いは累積していきます。

原則として、その間違いは、間違った年度まで戻ってきてから直すことになる。

いまチェックすることを避けると、後々もっと大変になる可能性もあるのです。

 

なので、後でチェックする前提で、そのチェックがやりやすい方法で入力しておく。

それにも、ちょっとしたコツがあります。

 

会計ソフト入力のコツ

後からチェックするのを楽にするには、次のことを試してみましょう。

  • 預金の入力は履歴の順に
  • 売掛金などは計上額と入金額を同じに
  • 電卓をなるべく叩かないように
  • 摘要欄の入力ルールを決めておく

 

預金の入力は履歴の順に

預金を入力するときは、履歴の順におこなったほうが良いです。

というのも、預金の残高が合っていないときは、年度の頭のほうから順に、履歴の数字を追いかけるからです。

 

そのときに、おなじ日付けのなかで、次の2つが違うと。

  • 会計ソフト上での並び順
  • 口座履歴での並び順

チェックが飛び飛びになるような感覚になり、チェック漏れにつながります。

 

すると、残高が合うまで何回かチェックをすることにもなりかねません。

できれば、1回で済ませたいところを。

なので、現金よりも預金を先に、そして預金の履歴の順に入力してみましょう。

 

売掛金などは計上額と入金額を同じに

売掛金や未収入金、それから買掛金や未払金など。

こうしたものは、おなじ相手に、またはおなじ相手から、おなじ月に複数の請求書などが発生することもあります。

でも、入出金はまとめて行われる。

 

そんなときに、次のような入力をすることもあります。

  • 売掛金は「30」と「70」の2つ → 入金は「100」の1回

 

これを後でチェックするとき、「うん…? 数字がなんか違う」と手が止まることがあります。

現実の数字は、ここまでシンプルじゃないこともありますし。

 

すると、このチェックはいったん後回しにする、あるいは電卓を叩いて確認する…ということに、つながります。

であれば、うえの取引は、口座の数字にあわせて、次のように入力するとチェックしやすいです。

  • 入金が「100」なら、売掛金も「100」

 

そして、どうしても取引を2つに分けたいときは、次のように。

  • 売掛金 100 / 売上  30

            売上  70

 

もちろん、先にくるのは売掛金ですから、入金された数字をみて、後から売掛金の変更をするのも、かえって面倒ですよね。

なので、できる機会があるなら…ということで。

 

電卓をなるべく叩かないように

入力をするときの資料には、次のように数字がたくさん並んでいるものもあります。

  • 給与明細
  • カード明細
  • 交通費の集計表
  • 売上の日ごとの集計表

 

これらの資料は、電卓を叩いて集計し、まとめた数字で入力をすることもできます。

そのほうが、入力する数はすくなくて済みますから。

でも、もし間違いがあるときは、後からどうやってチェックをするか…?

おなじく、電卓を叩きつつ見つけなければならないのです。

 

入力データのチェックで、一番やっかいなのは、じつは間違い探しです。

その間違い探しをすこしラクにするには、あえて個別に入力するのもアリだったりします。

間違っているのは、資料なのか、電卓なのか、あるいは入力なのか。

この3択を、2択まで減らせますから。

 

会計ソフト入力をするときは、なるべく電卓を叩かないようにしましょう。

 

摘要欄の入力ルールを決めておく

たとえば、月払いのものが、1年をとおして 11個しかないとき。

その原因は、ふだん「消耗品費」のものが1回だけ「事務用品費」になっていた…ということもあります。

 

こうした間違いは、どうやってチェックするか…?

それは、仕訳帳、ソフトにより呼び名は変わりますが、すべての会計データが日付順にならんでいる帳簿に、検索をかけるのです。

うえの「消耗品費」が「アスクル」だったのなら、摘要欄の「アスクル」だけを検索して呼び出す…と。

 

そのときに、「アスクル」で統一されていればよいのですが、「アスクル」と半角が混じっていると、その「アスクル」は出てこなかったりします。

すると、「アスクル」を追加することで、二重計上につながることも。

 

こうしたことを防ぐには、「全角・半角・アルファベット・(株)や㈱の記号」は統一して入力するようにしましょう。

そのときの入力をする前に、過去のデータをすこし振り返れば思い出せますから。

 

まとめ

会計ソフトは、いちど入力すれば終わりではなく、後のチェックが欠かせません。

わたしも、いちどで完璧にできたことはないですし…

 

そのチェックで、いちばん時間がかかるのは「間違い探し」だということを知っておきましょう。

それを楽にするには、つぎのことを試してみてくださいね。

  • 預金の入力は履歴の順に
  • 売掛金などは計上額と入金額を同じに
  • 電卓をなるべく叩かないように
  • 摘要欄の入力ルールを決めておく

 

 

※ 記事作成時点の情報・法令に基づいています。