数字が分かるとどうなるか

数字が分かるということは、自分の行動と結果を、数字に換算できるということです。

そんな数字をつかうかどうか…考えてみましょう。

 

数字が分かるとどうなるか

数字が分かるということは、決算書をみて売上や利益などを見つけられる…ということとは少し違います。

もちろん、決算書を見たときに、それぞれの科目や数字から「なるほどね、身に覚えがある」という感覚をもてることは最低限必要です。

ただ、数字が分かるというのは、そこからもう少し進みます。

 

たとえば、数字の関係です。

「○○をしたから、△△になっている」

「○○のために、△△がこれくらい必要だった」

こんな関係を、決算書(貸借対照表と損益計算書)から見つけられるでしょうか。

 

損益計算書は、つぎのように図にすると掴みやすかったりします。

 

この損益計算書において、なにか1つが変われば、動くのは利益だけではないはずです。

たとえば、次のように。

  • 広告宣伝費をけずれば、売上が減り、利益も減ってしまった
  • 人件費を増やせば、売上は増えるかもしれないが、利益はかならず増えるのだろうか
  • 在庫を抱えないようにしたら、売れそうなのに商品がなかった…という場面がふえ、売上が減ってしまった

 

こうした関係というのは、つまり利益構造といえます。

○○したから、△△になった。

過程にはいろいろありますが、まとめれば、これが利益構造ですから。

つまり、数字の関係が分かるというのは、自分のビジネスがどう成り立っているか…が分かるのと同義なのです。

○○をして、△△などもしたから売上につながり、結果、これくらいの利益がでている…と。

 

すると、何かを変えようとするときも、見方が変わります。

○○をするなら、△△に影響がありそうだから、利益はこれくらいになるかも…という風に。

いわば数字の関係の応用ですが、行動と数字が結びつくようになるのです。

行動を、そして行動の結果を、数字に換算できるようになるわけです。

 

この数字に換算するということは、行動そして結果を、数字で説明しているのと同じでもあります。

○○すると、△△になる…と。

この間には、とうぜん理由があるはずです。

○○すると、×××のはずだから、△△になる…と。

これは、立派な論理的思考です。

「○○すると△△になる」という仮説にたいし、「×××のはず」という自分なりの理由や分析が入っていますから。

 

こうしたことを積み重ねていけば、最終的に、自分の頭の中にあるものを数字に置きかえることが出来るようになります。

あくまでも、予想とか予測の範囲は出ませんけれどね。

ただ、ゴールにあるものを知らずに、そこへ行くのはどうなんでしょう。

やる気にも影響するかもしれません。

 

そして、数字に換算できるようになるということは、数字に換算できないものが分かるようになるということ。

人の心のように。

全員の心が一致しているときと、バラバラなとき。

とうぜん、売上や利益にも影響がでるはずです。

数字が分かれば、数字ではあらわせないものの大事さも分かるようになるわけです。

 

では、数字が分かるようになるのはどうすればよいのか。

 

数字が分かるようになるには

数字が分かるようになるためのカギは、ある数字にたいして感想をもてるかどうか…です。

関心や興味といってもよいです。

すべては、そこから始まるので。

 

その感想をもつには、数字を見る前に、自分なりの考えをもっている必要もあります。

考えというより、目標とか予想というほうがピンとくるかもしれないですね。

あるいは、「もっとお金が欲しい」「たくさん利益が欲しい」ということでも良いのです。

 

こうした考えと数字を照らしあわせることで、現実と希望のギャップに気づきます。

それが、感想です。

そして、「そのギャップをどうやったら埋められるか」と考えることで、数字が分かるようになっていきます。

 

このとき、自分の考えは薄れていくもの…ということには注意しましょう。

数字に慣れてくると、「○○したから数字はこうなっているはず…」という前提で数字を見るようになります。

でも、その数字をみるのが、その前提をもってから○か月後…となってしまえば、「数字はこうなっているはず…」を忘れてしまっています。

 

となれば、感想も出てこなくなってしまいます。

数字は、新鮮でなければならないのです。

そのためには、やっぱり小まめな経理も必要です。

 

もしかしたら、数字が分かっても分からなくても、おなじ結果になることもあるかもしれません。

数字だけがすべてではないですからね。

数字であらわせないものも大事ですし、勘も武器になるかもしれないですし。

数字は、いってみれば道具です。

その道具をつかうかどうか…考えてみましょう。

 

まとめ

数字が分かるとどうなるか…についてみてきました。

数字がすべてとは言いませんが、自分はどんな経営者になりたいか…は想像してみましょう。

 

※ 記事作成時点の情報・法令に基づいています。