事業は戦のようなもの

歴史上、たくさんの戦がおこなわれてきました。

その戦い方のなかには、事業のヒントになることもあるかもしれません。

 

事業は戦のようなもの

事業には、戦に似ているところがあります。

というのも、ほとんどの場合、その事業をしているのは自分だけではないからです。

戦に勝つ、あるいは生き残っていく…ようなことが必要になるわけです。

 

そんなときは、まず、経営者がつぎのようなことを決めなければなりません。

行き当たりばったりではなく、より安全・より確実に戦をするために。

  • だれと戦うのか……競争相手はどんなかた?
  • 敵はどんなことをしているのか……競争相手はなにをしている?
  • どんな武器でたたかうのか……商品・サービスが武器
  • どこでたたかうか……立地や地域・お客さまの層は?
  • どんな陣形をくむのか……売りかたや営業の方法は?
  • 軍資金をどうするか……やっていけるお金はあるか?
  • 武器や食料をどうやって補給するか……仕入れや経費・資金調達をどうするか?
  • 訓練はどうするか……商品・サービスをみがくか?
  • どんな計画でたたかうか……事業をつづけるための見通しがたっているか?

 

事業では、かりに負けるようなことがあったとしても、生き続けられます。

でも、ほんとうの戦では、生き死にもかかっているわけです。

そんなときは、「すくなくとも」上記のようなことは完璧に押さえておくとおもうのです。

 

くわえて、相手や戦場・天候などの環境が変わることもあるでしょう。

 

戦いながら変わる

事業をつづけていれば、競争相手や、自分の武器である商品・サービス、そして環境もかわることがあります。

となると、当初にきめたことは、通用しなくなることもあるでしょう。

それでも事業をつづけていくには、勝つ…あるいは生き残るために、自分を変えていかなくてはなりません。

武器である商品・サービスをみがくのも、その中のひとつ。

 

もし、なにかが変わってから、自分を変える…

これで通用するなら、それもアリです。

 

でも、気がついたら手遅れに…

とつぜん奇襲をうけるようなことも、あるかもしれません。

となれば、つねに気を配っておかなければならない。

上記に挙げたたくさんの項目は、いつも考えておかなければならないわけです。

 

また、たたかいの記録も参考になるでしょう。

そのなかには、経理もふくまれます。

黒字だったのなら、どうして黒字になったのか…?

赤字のときも、おなじく。

事業を戦におきかえるなら、数字の活用にも可能性があるわけです。

勝つならもっと…という欲もあるでしょうし、負けを繰りかえしたくないとも思うでしょうから。

 

でも、現代の日本は平和です。

勝つ・生き残る…というような次元でなくても、お金を確保することはできるでしょう。

となると、生き死にがかかっているときのように考えるのは、窮屈かもしれないですね。

 

それでも、事業と戦には、似ているところがあることは知っておきましょう。

戦いかた・生き残りかたにおいて。

目の前の現実だけをみていると、煮詰まることもあります。

すこし視点をかえれば、事業のヒントになるかもしれないですから。

 

まとめ

事業と戦には、戦いかたや生き残りかたにおいて、似ているところがあります。

歴史小説をよんでいると、なにか気になる表現や、自分の心にふれる言葉などもでてきます。

それは、もしかしたら事業のヒントになることかもしれないですよ。

 

※ 記事作成時点の情報・法令に基づいています。