事業の行方は見込み次第

食べ物をあつかう事業なら、見込みの失敗はすぐに実感できます。

そうでない事業をしているなら、食べ物の仕入れにあたるものはなにか。

そこで見込みを立てているか…を振り返ってみましょう。

見込みの失敗に気が付かないこともありますから。

 

見込みの精度が悪いとどうなるか

食べ物をあつかう事業をしていると、いくら売れるか…の見込みには敏感になります。

売れずに残ってしまったら、いずれは処分することになるので。

その処分をしたぶんは、まるまる損になるわけです。

 

その損を軽減するため、処分するであろう分を売り値にのせるのも一案ですが。

それにしても、見込みがちがって大量に処分するのは避けたいもの。

なにより心が痛むし、お金や時間、手間だってかかりますから。

いったん見込みを間違ってしまうと、あとあと大変なわけです。

損したぶんを取り返そうとすれば、いずれ余計に利益を稼がなくてはいけないですし。

 

この見込みが大事だということは、食べ物をあつかう事業にかぎりません。

あらゆる事業において、見込み、予測、予想といったものは大事です。

食べ物を仕入れるとは、どういうことか…考えてみましょう。

 

それは、売るための準備として、お金や時間・手間をかけること。

仕入れた食べ物が売れなかったということは、かけたお金や時間・手間を捨てるようなもの。

 

お金は、いずれ稼げばよいのかもしれませんね。

かけた時間や手間は、経験になる…ということもできます。

でも、食べ物を捨てると心は痛むのに、お金や時間などをすてても心は痛まない…?

それも違うように思うのです。

 

実際に食べ物をあつかわないと、「捨てる」という実感はわきにくいもの。

ただ、お金や時間のつかいかた、手間のかけかたが、事業の行方を左右するのは事実です。

それらは、見込みによって変わるもののはず。

だから見込みが大事なわけです。

 

見込みはどう立てるか

きっと、自分の都合による見込みは、かんたんに立てられますよね。

生活費、固定費などを集計すれば、それが稼がなくてはいけない利益ですから。

それに、じぶんの商品やサービスの値段をあてはめれば、見込みも立ってくる。

 

そのときの問題は、それらが売れるとはかぎらないこと。

相手の行動の見込みが必要なわけです。

そうすれば、先回りして準備もできますから。

 

でも、そんな相手の見込みなんて、だれも持っていない情報です。

もしかしたら、相手だって本当には分かっていないことかもしれません。

思っていること、感じていることと違う行動をすることもありますから。

 

だから、自分の都合をふまえたうえで、相手のことを考えなければならない。

ぜんぜん食べてもらえない、あるいは食べ残しがあった。

そんなことをヒントに。

 

ひたすら頑張る…というのも、ひとつの方法かもしれません。

そこからも、いろんなものが得られますしね。

 

ただ、ものごとには期限のようなものがあります。

お金や時間が無限にあるのだったらよいのですが…

でも、現実をみればそんなことはない。

だから、それらが尽きるまえに、間に合わせなければいけないこともあります。

それらが尽きてしまったら、あとは何をしても意味はない。

そんな種類のものごとが、身の回りにないでしょうか。

そこで、きっと見込みも役に立つはずです。

いまツラく感じるのは、見込みが足りないせいかも…と考えてみましょう。

 

まとめ

食べ物をあつかう事業なら、見込みの失敗は食べ物をすてる痛みにより実感できます。

いっぽう、そうでない事業では、お金や時間をすてていないか。

これを意識してみないと、分からないこともあります。

どちらかというと、麻痺しがちな感覚のように思えるのです。

 

こわいのは、意識しないことにより、見込みが失敗してたことに気が付かないこと。

事業はツライな…と感じるなら、それは見込みが原因のひとつかもしれません。

自分の都合もふまえたうえで、相手の要望にこたえているのか。

それをきっかけに、自分は見込みを立てているか…かんがえてみましょう。

たとえば、明日の自分はどうするか…などと。