お金は気持ちとともに動くもの

お金は、いろんな気持ちとともに動きます。

外を歩けば、ありとあらゆるものに、その跡が残っています。

それを観察するのも、事業のヒントになるはずですよ。

 

感謝を伝える難しさ

「ありがとう」という言葉は、事業をしているなら、ほぼ必ず言ったり聞いたりするもの。

でも、事業にかぎらずプライベートまでふくめて。

本当に心のこもった「ありがとう」など感謝の言葉はむずかしいな…と感じます。

モノやお金でごまかさずに、純粋に伝えたい…という前提ですよ。

 

まず、自分が感じていることをさらけ出す…という壁。

つぎに、それを十分な言葉であらわす…という壁。

さらに、時期を逃さない…という壁もあるかもしれませんね。

 

そもそも「ありがとう」は、「有難う」と書くとのこと。

「有難い」、つまり「有るのが難しい」。

めったにないことで、どちらかというと珍しいもの。

だから、慣れていないということもあるかもしれません。

 

いっぽう、「ありがとう」の逆はといえば。

有るのが普通ととらえれば、当たり前…なんですが。

「ありがとう」がポジティブな気持ちとするなら、その逆のネガティブな気持ち。

怒ったり、イライラしたり、意地悪をしてみたり…など。

 

こちらの頻度は、「ありがとう」より多いかもしれませんね。。。

それに「ありがとう」にくらべれば、自然に、十分に気持ちをあらわすことができる…

時期も逃さず、その場でスパッと言えたり。

グッとこらえることも、あるでしょうけれどね。

 

というようなことを考えていた時、ふと閃いた気がしたのは、つぎのこと。

  • お金が動くとき、気持ちも動くんじゃないか…?

 

お金は気持ちとともに動く

お金をつかうとき、いろんな気持ちを持っているはずです。

欲しいものを買うときは、嬉しいものです。

生活でどうしても必要なものを買うときは、「しょうがないかな」と思ったり。

怒りながら…というケースは少ないでしょうね。

そもそも、お金をつかわないでしょうから。

でも、たとえば損害賠償金のように「こっちは悪くないのに!」と思いつつも、払わざるを得ないことも、なくはない。

 

きっと、自分のことを振り返るだけでも、たくさん思い当たることがあるはずです。

そして、外に出てみたら、もっとたくさん。

世の中には、お金とともに動いた気持ちの跡がたくさん残っています。

 

たとえば外に出るとき、まず目にはいる道路。

つくると決めたのは、きっと政治家ですよね。

「有権者のために」という純粋な気持ちかもしれません。

もしかしたら「便宜を図ってあげるからゴニョゴニョ…」と悪代官のようなこともあるかもしれないですね。

そして、道路を実際につくる建設業のかた。

材料や道具を買うときには、どんな気持ちだったでしょうか。

はたらいているときには「早く終わらないかな…」なんて可能背も。

夏だったら、冬だったら。

それぞれ気持ちは変わりそうですよね。

そして、道路は税金でつくられるもの。

その税金をはらうときは…

きっと、皆さんが持っている気持ちでしょう。

 

道路だけじゃなく、100%自然のなかにいないなら、ありとあらゆるものに、お金とともに動いた気持ちの跡が残っています。

そんなことを想像しながら外を歩くのも、面白いかもしれませんよ。

それに、事業において「売れるかどうか」のカギかもしれないですから。

 

お金の動きかたにも、いくつか種類はあります。

  • 早い、遅い
  • たくさん、すこし
  • 突然、いつでも

このうち、売る側にとって都合がよいのは、早い、たくさん、いつでも。

そんな風にお金が動くとき、気持ちはどうなっているでしょうか。

まず間違いなく、ポジティブなもののはず。

そんなポジティブな気持ちをたくさん集めることが、売るためのカギといえます。

 

ただ、相手の気持ちをかんがえて…とはよく言われますが、実際はむずかしいもの。

だから、いったん割り切って「自分なら」と置き換えるのもアリかな…とおもうのです。

 

自分のポジティブな気持ち

ご自身がポジティブな気持ちになるのは、どんなときでしょうか。

かならずしもハッキリ嬉しい…とかじゃなく、すこしでもポジティブであれば、なんでも。

「ちょっと」でもいいですし、マイナスがゼロになるようなことでも。

 

「売れる」は、自分のポジティブな気持ちに、だれかが共感してくれるときに発生するもの。

そんな風にとらえて良いんじゃないか…と思うのです。

だから、お金は後。

先にポジティブな気持ちを、自分の仕事に乗せる…と言うんでしょうか。

 

お金をめぐっては、どうしても「必要だから」とか「当たり前」という言葉もついてまわります。

でも、そんな気持ちで仕事をしたとして、相手はポジティブな気持ちになれるでしょうか。

 

売るためには、結局のところ、相手のことを考えるのは必須です。

でも、それも結局は想像でしかないし、実感はわきにくいもの。

だから、自分のポジティブな気持ちをいくつか出して、共感してくれるかたを探す。

そんなやり方も、あっていいと思うのです。

 

自分のポジティブな気持ちを探してみましょう。

そのうち良いと思うものを、仕事にする、あるいは今の仕事に乗せてみる。

それは、間違いなく自分だけしかできないもの。

気持ちにウソはつけないですから、かならず楽しくなるはずですよ。

 

 

※ 記事作成時点の情報・法令に基づいています。