記帳代行とは

皆さんに代わって、日々の取引を会計ソフトに入力することを、記帳代行と言います。

会計帳簿を作る作業であり、決算書や申告書の作成のベースとなる作業です。

 

請求書・領収書や通帳などを基に、利益や財産を計算するのですが、

過去の経緯をまとめる作業と言えます。

 

では、なぜ記帳しなければいけないのでしょうか?

 

法人・個人に関わらず、この記帳は義務であり、その内容に基づいて税金を計算するのですが、

「義務だから・税金を計算するため」が理由では少し寂しい気もしますよね。

 

記帳された内容は、いわば過去の成績表のようなものですので、

今までの経営を振り返り、将来に向けての判断に役立てて欲しいなと思いますし、

「しょうがないから」という気持ちは出来る持って欲しくないとも思っています。

 

ただ、本業で忙しかったりすると、記帳のための時間を作らなければいけないうえ、

ある程度の簿記の知識も必要になるので後回しにしたくなる気持ちも分かります。

 

記帳のやり方は?

複式簿記という仕組みで記帳を行います。

その対義語は単式簿記ですが、例えばこづかい帳が挙げられます。

こづかい帳では使い道・金額のみを記入すると思うのですが、

複式簿記では「使い道・金額」だけではなく「使った分のこづかいが減った」という2つの側面を記入していきます。

 

実際は手書きではなく会計ソフトを使うのですが、

ほとんどが次のような画面になっています。

 

横1行を1仕訳と言い、

左から「日付」「科目」「金額」「相手先・取引内容」そして「消費税率」を入力していきます。

特に消費税率は、10%・8%(10%に変わる前の税率)・8%(食品等の軽減税率)と3種類あるので注意を要するところですが、

インボイス制度の導入により更に複雑になることが見込まれています。

 

記帳代行の流れ

1.通帳や請求書などの資料をお預かりします

どんな資料が必要なのかは、事前にお伝えいたします。

紙の書類ではなく、インターネットでダウンロードしなくてはいけない様なものは手間が少しかかると思いますので、あらかじめご留意ください。

2.記帳の作業を行います

3.内容に不明点などがある時の確認作業

4.記帳の完了・試算表の作成

「1」~「4」の作業で、書類の量や確認作業にかかる時間にもよりますが、10日程度のお時間を頂いております。

5.打ち合わせにて内容の確認・資料の返却

ここまでのサイクルを、

打ち合わせを毎月する場合は1か月ごと、2か月毎の場合は2か月ごと等、打ち合わせの頻度に応じて行います。

打ち合わせの際に行うのは記帳の内容の確認だけではないのですが、それはまた別の記事にて。。。

 

弊所と契約を結んで頂いた方

弊所と契約していただいたお客様につきましては、記帳は弊所でさせていただいております。

したがって、記帳のためにスタッフを雇う必要はありませんし、

お客様の方で会計ソフトを導入していただく必要もありません。

本業のための時間が少しでも増えれば、と思います。

もし、帳簿をデータでご希望の場合は、弥生会計であれば可能です。

 

なお、お客様ご自身で記帳したいという場合は、

ご相談のうえ、その分の料金をお値引きいたします。

なんといっても、自分が見たい時にいつでも会計の状況を見れるというのは大きなメリットですし。

 

ただし、簿記の知識や経験をお持ちの方に限定させていただいております。

弊所で帳簿を確認させていただいた後に変更等をお願いする場合、

仕訳のビフォーアフター、変更等の理由をお伝えするのですが、

このための時間がばかにならないのです。(申し訳ございません。。。)

 

この点を踏まえて、それでもやりたい!という場合は、

ご相談に乗りますのでお知らせくださいね。